2004年 山歩きダイジェストNo.3
2004年7月下旬 
至仏山

鳩待峠 → 至仏山 → 山の鼻 → 鳩待峠

ここのところ、蝶の撮影が多く、山歩きは久しぶり。
以前から行きたかった尾瀬の至仏山を目指していつものように(笑)深夜発で出かける。
至仏山は植生の保護のため、6月までは入山が規制されている。
7月以降も9持以降の入山は自主規制ということになっているので注意が必要だ。

朝のうちは少し雲も多いが青空が広がっている。
最初は樹林帯の中を歩いていくので、花はあまり咲いていない。
最初に撮影したのがオオバタケシマラン。(タケシマランとしてましたが、メールで指摘していただきました)
赤い実が成っていると目立つのだが、花は見付けにくい。
可憐な花なのだが、撮影が難しい。(笑)



タケシマラン
しばらく進むと樹林帯を抜けて、花が少しづつ増えてくる。久しぶりの高山植物を喜んで撮影する。
撮影した花も多いのでまとめて掲載します。

アカモノ、イワイチョウ、イブキジャコウソウ、ミヤマダイモンジソウ
早朝なのに蝶が飛んでいた。
何とか1枚だけ撮影した。どうやらヒメシジミのようだ。

ヒメシジミ
小さな湿原があり、ワタスゲが一面に見える。向こうに見える山は燧ケ岳。

ワタスゲ

このあたりから、ここでしか見れないオゼソウも多く咲いている。それほど魅力ある花ではないのだが、ありがたく思えてくる。(笑)
タテヤマリンドウ、イワカガミなども見頃を迎えている。


オゼソウタ、テヤマリンドウ
登山道は階段が多い。歩きにくいが仕方がないのだろう。
階段の陰で見落としそうだったが、ぜひ見たかった花の1つがこのクモイイカリソウだ。
至仏山と谷川岳で見れる花だが、この日は結局他の場所では見付けられなかった。
左に写っている葉の周囲が縁取られているのが特徴の1つである。

クモイイカリソウ
高山植物で人気の高いのがこのホソバヒナウスユキソウらしい。
しかし、実際に見ると意外に綺麗でない花が多い。
何とか良さそうなのを見付けて撮影した。(笑)

ホソバヒナウスユキソウ
ハクサンイチゲも多く咲いている。
これも背景に燧ケ岳を入れて写してみたが、一番雲が多くかかっているときだったのが少し残念。

ハクサンイチゲ

鮮やかな黄色が目につくのがミヤマキンバイ。
斜面に多くの黄色い花が咲いていると見事である。


ミヤマキンバイ

見たかった花の1つのイワナシを見つける。
1輪しか咲いていなかったが、綺麗に撮影できた。
ピンクのグラデーションの可愛い花だ。


イワナシ

花が終わっているものも多かったが、綺麗なチングルマもまだまだ咲いている。
だんだん数が増えてきたのが右のミヤマシオガマ。北海道で少しだけ見たが、ここではすごい群生だった。


チングルマ、ミヤマシオガマ
登山道の右側にハクサンコザクラが多く咲いていたが、花は全部反対を向いている。
少し先に左側にも少しだけ咲いていた。群落は撮れなかったが、近くに咲いている株があったので綺麗に撮影できた。

ハクサンコザクラ

ゆっくり撮影しているのと、久しぶりの山なので、なかなか山頂に着かない。
結局、コースタイムをかなりオーバーして到着。
山頂には10人弱の人がいる。さすがに人気の山だ。
話を聞くとやはりそれなりの時間がかかっているようで、コースタイムは健脚向けのようではある。(笑)


山頂の風景


山頂の風景

しばらく休憩して尾瀬ケ原方面へ降りて行く。
登る途中もたくさん咲いていたのがタカネバラだが、少しづつ花が咲くので、見頃の花がなかなか見当たらない。何とか良さそうなのを見付けて撮影した。


タカネバラ

降りる途中は尾瀬ケ原が良く見える。
燧ケ岳にかかっていた雲もすっかりなくなっている。
当然、陽射しも強く、だんだん暑さもこたえてくる。


尾瀬ケ原

途中で見たことのない花が目に止まった。
調べるとムシトリスミレという食虫植物のようだ。
これも他の場所では見れなかったので、見落とさずに良かった。


ムシトリスミレ

下りも階段が多く、段差が大きい。
それがずっと続くので、足への負担も蓄積していく。
最後の方は樹林帯になって日影がありがたい。(笑)
花は少ないがギンリョウソウが咲いている。
蝶ではクロヒカゲが多く、綺麗なエルタテハも見れたが、良い写真は撮れなかった。
やはりコースタイムをオーバーして尾瀬ケ原に到着。
湿原にはサワランがたくさん咲いていた。


サワラン

池糖にはヒツジグサ、オゼコウホネが見れるが、花は咲き始めのようだ。
綺麗なブルーのイトトンボが多く見られるが、なかなか撮影可能な場所に止まらない。
ゆっくり撮影する気力が残っていないこともあり、かろうじてヒツジグサの葉に止まったところをズームで撮影したのがこの1枚。
おそらくオゼイトトンボだと思うが、判別は難しいかも。


イトトンボ

ニッコウキスゲはまだ少し時期が早いようで、ほんの少し咲いているだけだった。
見頃になると一面が黄色で見事らしいので、その時期にも来たいものである。


ニッコウキスゲ

湿原を少しだけ散策してみるが、花はアヤメ以外は咲いていない。
蝶も少ないが、コキマダラセセリはアヤメの回りで元気に飛んでいる。
観光に来た人には何を撮影しているのか不思議に思えただろうが、木道をはずれずに撮影するのは難しい。
何とかアヤメに止まったところを撮影した。


コキマダラセセリ

戻る途中は至仏山が良く見える。
アヤメの多いところで撮影した。


至仏山
尾瀬ケ原から峠までは少し登り返しのある樹林帯を行く。
なだらかな傾斜なので、ここはコースタイムより早く歩けたが、それでも疲れた状態での登りは大変だった。
この道では少しはゼフィルスと呼ばれるシジミチョウを期待したのだが、全く見ることはなかった。
帰りに良さそうな場所を散策しようという気力もなく、寄り道せずに戻りました。(笑)

(終了)


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