2003年 in 北海道 No.10
2003年7月8日 
樽前山

車の移動  日高 → 樽前山登山口 → 千歳   
歩程   登山口 → 樽前山 → 932峰 → 登山口

前日の7日は主に移動だけだったので、これも省略。
ということで、いよいよ最終日。
最後にもう1つ手頃な山に登ろうということで、千歳から近い樽前山に向かう。しかし、途中は雲が厚く、小雨も降っている。これではやめようかと思いながら登山口に向かったが、不思議なことに直前から快晴になった。 少し登って振り返ると支笏湖が良く見える。水の青い湖である。


支笏湖(クリックで拡大)
活火山のため、火山礫地の登山道が続く。こんな環境でも元気なのがイワブクロだ。しかし、イワブクロだらけなので、他の花が恋しくなる。

イワブクロ

樽前山は中心部に溶岩ドームがあり、外輪がその周囲を囲っている。登山口から外輪まで登り、左側に西山、右側に東山がある。1周するすることもできるのだが、東山を回って別 の登山道から降りることにした。
海側を見ると雲海が広がっている。その下を通ってきたのだから、直前まで天気が悪かったはずである。


雲海(クリックで拡大)
外輪をしばらく歩くと東山の山頂に到着。

東山の山頂
更に先へ進むと溶岩ドームが良く見えるようになる。

溶岩ドーム(クリックで拡大)
溶岩ドームの向こうに独特の形状の駒ヶ岳、羊蹄山が見える。なかなか山の名前は分からないのだが、特徴のある山が見えると嬉しくなる。

駒ヶ岳 (クリックで拡大)

羊蹄山 (クリックで拡大)
この辺りでは噴煙が風で流されて臭いがきつい。注意書きの看板もあって不安だったが、しばらく歩くと臭いも収まってきた。
相変わらずイワブクロが多いが、よく見るとシラタマノキも咲いている。残念ながら花はもう終わりかけのようだ。
ちなみに、イワブクロは別名タルマエソウとも呼ばれているそうである。

シラタマノキ
このまま下って降りるつもりだったのだが、932峰というのが前方に見える。それほど距離もなさそうに思ったので登ってみることにした。思ったよりも急な登りが長く苦労したが、山頂からは支笏湖の見えていない部分が見え、湖の上に羊蹄山を見ることができた。

支笏湖、羊蹄山 (クリックで拡大)
932峰という標高を付けただけの山が最後に登った山頂になった。名前はともかく、その風景は最後に相応しいと思った。
更に先には風不死岳という山もある。しかし、クサリやロープの急な登りが1時間半以上ということで登る気はなかった。名前も最後に相応しくない。(笑)
下の方まで降りると、やっと腰くらいまでの高さの植物が多くなってきた。イソツツジが多いが、花はもう終わっていた。
このあたりにもフタスジチョウが多く飛んでいた。本州に戻って朝のうちに撮影したときはゆっくり止まっていたが、やはり前日同様になかなか止まらないので撮影は難しかった。

フタスジチョウ
登山口に戻り、荷物を整理した。登山靴は重いので衣類と一緒に宅急便で送るためだ。最初にあったコンビニで発送する。
まだ陽射しもあったので、支笏湖の周辺を散策する。最後に撮影したのはコヒオドシであった。良く撮れた写 真ではないが、記念の1枚ということで掲載します。

コヒオドシ
飛行機の中で今回の旅を振り返る。蝶に関しては欲を言えばきりがないので、100点は付けられないが、十分満足はできる。
山と花は前半の天気が悪かったが、後半から盛り返したので100点。前半からもう少し晴れて、天気が良く蝶やトンボの飛ぶ湿原を歩きたかったのが残念ではある。
北海道は何度来ても素晴らしいが、今まで関心がなかった山の素晴らしさを感じた旅でした。次はどの季節にどこへ行こうか、今から楽しみだ。
学生の頃に青函連絡船で帰ったのを思い出す。飛行機は便利だが、旅の最後は時間がゆっくり流れて欲しい気がした。

自然を見つけに山歩き in 北海道 2003年初夏 終了)


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