2003年 in 北海道 No.9
2003年7月6日 
白雲山

車の移動  上川町 → 駒止湖 → 然別湖 → 音更町 → 上士幌    
歩程   然別湖 → 白雲山 → 然別湖

前日のユニ石狩では空振りだったナキウサギを求めて駒止湖の近くの有名なポイントへ向かった。
ここは入口から15分も歩くだけなので、最も手軽に行ける場所である。
当然のように先客が3名いた。話を聞くと満足はしてないようだが、撮影はできているらしい。
あまり動いても出てこなくなるかもしれないので、適当なところで待つことにした。15分くらい待ったところで鳴き声がした。先客の1人は見ているだけで撮影はしていない。手招きしてくれたので、そっと近寄ると、かなり近いところにいた。シャッターを2回切り、動画用のデジカメに交換しようと思ったところで上の方へ移動してしまった。


ナキウサギ
しばらく姿は見えていたが、撮影には遠い場所だ。姿が見えなくなったところで撮影できたことに満足して戻ることにする。
ナキウサギは午前と夕方に見れる確率が高く、昼の前後はあまり姿を現わさないらしい。なので、これ以上頑張ってももう出てこないかもしれないのだ。15分ほど待っただけで撮影できたのはかなり運が良かったのかもしれない。

然別湖の湖畔に登山口のある白雲山も高山蝶のカラフトルリシジミを見れる可能性がある山である。大雪より標高が低いので、早く発生しているのではないかと考えて登ってみることにした。
然別湖を見ながら登山道を進むと、すぐに分岐がある。周回コースになっているので、先に湖と離れて登っていくことにする。

登山口からの然別湖 (クリックで拡大)

分岐のあと、しばらく進むと見たことのないチドリが咲いていた。
図鑑を見ても分からなかったので、自宅に戻ってから掲示板で教えてもらった。 葉が波打っているので、ノビネチドリではないかということだった。図鑑に掲載されているものと比べるとかなり印象が違うが、検索した中にはかなり近いものが見つかったので、ノビネチドリで納得した。


ノビネチドリ
しばらく樹林帯を登っていく。ここにもナキウサギの巣と思われる穴が多い。 尾根道に出ると、明るく快適な登山道になる。 然別湖方面の展望はないが、右側には広い平野が見える。
山頂近くにはハクサンチドリも多く咲いていた。写真のハクサンチドリは花の下の方だけが色が赤に近く、上の薄いピンクとツートンカラーで綺麗だった。

ハクサンチドリ
オオオタカネバラもたくさん咲いているが、なかなか綺麗な状態のものがない。蕾もあれば、もう終わっている花もある。やっと、ちょうど開いている花を見付けて撮影した。

オオオタカネバラ
山頂は大きな岩が積み重なっている。 岩から岩へよじ登っていくと山頂の標識があった。 然別湖も良く見え、素晴らしい景色である。

然別湖 (クリックで拡大)
北の方には大雪か十勝岳の雪渓が少し見える。 車で2時間くらいの距離だが、もうこんなに遠くへ移動したと実感させられる。

山頂から北側の景色(クリックで拡大)
反対側には広大な平野が広がり、雲で分かりにくいが、おそらく地平線が見えていると思う。

広大な平野(クリックで拡大)
目の前を小さなシジミチョウが飛んでいく。止まらないので、カラフトルリシジミかは確認できない。周期的に飛んでくるようなので、吸蜜に止まりそうな花の咲いている樹の近くで昼食を食べながら待つことにする。
少なくとも2頭は飛んでいるのだが、食事の時間を含めて30分以上の間、全く止まる気配がないのだ。時間帯が悪いのだろうか。 諦めて下の方をしばらく散策するが、他には良さそうな場所がないし、蝶の姿も見えない。
結局、カラフトルリシジミかは分からなかったが、それらしいのを見れたのでよしとして下山することにする。

下山は然別湖の方へ降りて行く。途中から展望山へ登り返す分岐がある。いかにも景色の良さそうな名前だ。展望山を経由して東雲湖から然別 湖へ戻るコースでも4時間半くらいなので、1日ゆっくり歩くのも良いだろう。でもまあ、展望は白雲山でも満喫したのでこの日は短いコースにする。

湖に沿った道に出ると、砂浜のようになっている場所があり、コヒオドシが吸水していた。コヒオドシもエゾシロチョウに次いで各所で見ることができた。 ここから見る然別湖も綺麗である。
平坦な道をしばらく進んで登山口に戻った。

然別湖 (クリックで拡大)
その後、帯広の近くの音更町へ向かった。リンゴシジミという北海道でしか見られない蝶のポイントを教えてもらっていたからだ。しかし、今年は本州からの採集者が多く、局所的に発生しているので見ることはできないかもしれないという。
それでも、他の蝶も期待できる良いポイントということで、リンゴシジミが活動する夕方の時間に行くことにしたのである。
ポイントへ行くとエゾシロチョウ、コキマダラセセリなどが飛んでいる。期待しているのはリンゴシジミとカバイロシジミである。

コキマダラセセリ
黒い蝶が飛んでいた。フタスジチョウもいるということで、フタスジと思って近づくと、サカハチチョウのようである。あまりうまく撮影できていないが、サカハチチョウなら本州にもいるので深追いしなかったが、後で調べると北海道にしかいないアカマダラの雌の夏型であった。もっと頑張るべきでした。(笑)

アカマダラ
一度だけ色の濃いシジミチョウが飛んでいたので、リンゴシジミだったかもしれないが、その後は全く姿が見えない。やはり採集圧でかなりのダメージを受けてしまったのだろう。採集を否定する気はないが、環境を考慮して数だけを競うような採集は避けて欲しいものである。
帰ろうかと思ったところで綺麗なシジミチョウが飛んで来た。このときはカバイロシジミか他のウラゴマダラシジミなどか分からなかったが、図鑑で調べると念願のカバイロシジミだった。ゆっくりと吸蜜していたので、しっかりと撮影できた。

カバイロシジミ

カバイロシジミ
残るは2日間、天気は良さそうである。(^_^)


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