2003年 in 北海道 No.8
2003年7月5日 
黒岳

車の移動  上川町 → 層雲峡 → ユニ石狩林道 → 上川町    
歩程   層雲峡 → 黒岳 → 石室 → 黒岳 → 層雲峡、
ユニ石狩登山口 → 鳴兎園 → ユニ石狩登山口

前日までは晴れていても薄い雲があり、陽射しはそれほど強くなかったが、この日は陽射しも強く、アサヒヒョウモンの期待も込めて黒岳へ向かう。黒岳はロープウエイとリフトを乗り継ぐと約1時間で山頂に立つことができる。大雪の中でももっとも簡単に登れる山である。逆に言えば、他の登山口は車で行けばタダであるが、黒岳の場合は往復で2千円以上の料金が必要になる。
ロープウエイやリフトだけに乗って帰る観光客も多いが、少し頑張れば景色も花ももっと素晴らしいのにもったいないと思う。 リフトを降りてしばらくは目立つ花もないが、ショウジョウバカマやミヤマタネツケバナなどが咲いている。


ショウジョウバカマ

ミヤマタネツケバナ
陽射しは強いのだが、遠くには低い雲も多く、展望は前日の方が良かった。それでも、十分に遠くの山並も見える。

登山道からの風景 (クリックで拡大)

土曜日の黒岳はさすがに人が多いが、縦走の装備の男女2人組と同じペースで登っていく。僕と女性の方とで、花の名前をお互いに完全には知らないが、そこそこ知っているということで、次のような会話になった。
女「これ、何て言ったっけ?」
B「何とかヒョウタン何とか」
女「そう、チシマヒョウタンボクだ。」
女「この紫のは?」
B「カラマツソウの蕾」
チシマヒョウタンボクはこれまでにも見ていたのだが、うろ覚えだったのでした。


チシマヒョウタンボク
このあたりから陽のよく当る道となり、トカチフウロやチシマノキンバイソウがたくさん咲いている。 チシマノキンバイソウは他では見なかったが、ここではまぶしいくらいに咲いている。山を背景に撮影した。雪渓は少ないが、お気に入りの1枚である。

チシマノキンバイソウと山並(クリックで拡大)

チシマノキンバイソウ
2人組より少し先を歩いていると、「ウズラバ」という声が聞こえる。慌てて戻るとウズラバハクサンチドリが咲いていた。葉がウズラの卵の模様のハクサンチドリである。お礼を言って撮影する。前の日に宿で話を聞いていたのに見逃していた。 (笑)

ウズラバハクサンチドリ
山頂近くにはクロユリが咲いているはずだ。こちらは数株が咲いていたので見逃すことはなかった。(笑)ウズラバハクサンチドリに無関心な人もみんな撮影している。

クロユリ
クロユリからほんの少し歩くと山頂に到着した。山頂からの景色はここも素晴らしい。しばらく景色を堪能してから先に進む。

山頂からの景色(クリックで拡大)
しばらくすると、キバナシャクナゲやエゾコザクラが増えてくる。背景に雪渓の残る山を入れて撮影する。
山頂で帰る人も多いが、ほんの少し歩くだけでこれらの風景に出合うことができる。 石室まで来ると、エゾツガザクラも多く咲いている。

キバナシャクナゲ(クリックで拡大)

エゾコザクラ(クリックで拡大)
1日あれば、ここからお鉢平を1周できる。一面のタカネスミレやエゾコザクラが見れるという話だが、連日の疲れもあるし、今までに見ている花でもあるので、このあたりで引き返すことにする。

山頂の直前で、山では見てない蝶が登山道に止まった。おそらく念願のアサヒヒョウモンに間違いない。距離はまだ20メートル以上だが、他の登山者はいない。そのままじっとしていてくれと願いながら近づくが、少し歩いただけで飛んでいってしまった。結局、アサヒヒョウモンを近くで見ることもできなかった。

山頂に戻るとシマリスが出迎えてくれた。黒岳山頂はシマリスが見れる可能性が高い場所らしい。緑岳で写 真は撮っているので、1枚撮影してからすぐに動画用のデジカメに持ち替えた。撮影を開始するとすぐ近くまで寄って来て、とつぜん方向転換して岩影に戻って行った。

シマリス
ロープウエイの駅の前に花壇があり、吸蜜しているコヒオドシを撮影した。

コヒオドシ
北海道で見たい動物にナキウサギがいる。運が良ければ大雪でも見れるのだが、ユニ石狩岳の登山口から20〜30分ほどのところが見れる確率が高いという話を宿で聞いていた。登山口までの林道はカギがかかっているが、番号も教えてもらっている。もっとも、これは営林署で教えてもらえるはずである。

カギのかかっている林道というのも蝶がいそうで魅力があった。層雲峡の近くの良さそうな林道はいくつか候補があり、この日がラストチャンスではあったがユニ石狩林道へ向かった。 結局、ここではたいした収穫がなかったので、写真もあまりない。 一度だけ鳴き声は聞こえたのだが、ナキウサギは見れなかった。 蝶はヒョウモンチョウが飛んでいたが、北海道でしか見れない種類ではなかった。
戻る途中でエゾシロチョウが集団吸水していた。北海道では一番多く見た蝶だが、集団で吸水する場面 は初めてだった。

エゾシロチョウ
日数も残り少ないので、そろそろ大雪から離れなければならない。
ここ数日の好天に感謝!!


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