2003年 in 北海道 No.5
2003年7月2日 
オンネトー

車の移動  上川町 → オンネトー → 上川町    
歩程   オンネトー周

やはり天気は曇りだった。(苦笑)
予報では西の方が少し良さそうなので、オンネトーに行くことにする。オンネトーは阿寒湖の近くの綺麗な湖だが、湖畔から雌阿寒岳の登山道もあるので、下から山頂が見えるようなら登ろうという考えである。
国道からオンネトーまでの道は以前はダートだったのだが、全て舗装されていた。
その途中に車が止まってキタキツネに餌をやっていた。野生動物に餌を与えることはよいことではないのだが、便乗して写 真を撮る。3匹の中で1匹だけが離れたところにいる。餌を食べないのか食べ終わったのか、定かではないが、車が邪魔でないこともあってこの1匹を撮影した。 なにか家族を心配して少し離れて見守っているような感じであった。


キタキツネ
オンネトーの向こう側に姿が見えるはずの雌阿寒岳だが、山頂どころか全く姿が見えない。これでは登っても前日以上に悪天候が予想される。
あきらめて周回コースを歩くことにする。 湖の手前側は舗装道だが、大部分は林の中の気持ちの良い周回コースである。ミヤマオダマキは舗装道の脇に咲いていたので、栽培したものが飛んできたのかもしれない。天気のせいもあるが、色もあまり綺麗でない。

ミヤマオダマキ
林の中へ入るとコバノイチヤクソウが多く咲いている。下向きに咲く花で、写 真に撮るのが難しい。案の定、少しピンボケになってしまった。

コバノイチヤクソウ
ちょうど中間点くらいのところが少し開けていた。通り過ぎそうになったが、見たことない花が目に止まった。葉が1枚という意味のイチヨウランであった。野生のランには地味なものが多いが、なかなか出会えないので見つけたときは嬉しい。このときも少し歩くコースがずれていたら気付かなかっただろう。

イチヨウラン
周囲にはハクサンシャクナゲも多い。蕾も多いが綺麗に咲いている花も結構ある。

ハクサンシャクナゲ
畔に出られるところから写真を撮った。こちらからは湖の上に山が見えるわけではないが、晴れていれば場所や時間で様々な美しい色に見える湖なので1周する価値は十分にある。

オンネトー(クリックで拡大)
何か気配を感じて林の方を見るとすぐ近くに大きめの鳥が止まっていた。ところが、撮影しようとすると、ちょうどメモリがいっぱいで撮影できない。慌てて不要な画像を削除していると少し遠くへ移動してしまった。 何とか1回シャッターを切れたが、その直後に高いところへ飛んで行った。
今回の旅ではノートパソコンを持ってきて、夜に撮影した画像をコピーしているのだが、コピーした画像を削除してないのでは意味がない。(笑)でも、綺麗に撮れていたので被害はなかった。
ミヤマカケスという名前は宿で教えてもらった。図鑑を見ていても分からなかったが、画像を見てすぐに分かったようだ。

ミヤマカケス
周回コースにはゴゼンタチバナも多く咲いていた。この花は今までにもたくさん見ているし、アポイでも結構咲いていたのだが、中でも綺麗に咲いているように思えて撮影した。
ちなみに、中央が黒いエゾゴゼンタチバナというのがあるらしいが、帰ってから知ったので、見ても気付かなかったのかもしれない。

ゴゼンタチバナ
晴れ間があれば適当な林道で蝶を探そうと考えながら上川方面 へ戻るが、雲が多いままなので、上川町から30分くらいのところにある小さな浮島湿原へ向かった。
浮島湿原では駐車場から湿原までの区間をウッドチップの上を歩くような歩道を作っているところだった。ウッドチップの上を歩くのは気持ち良いのだが、歩きにくい道とも思えないので無駄 な工事に思えて仕方ない。

浮島湿原の池(クリックで拡大)
湿原にはワタスゲやイソツツジが多いが、やはり濡れて情けない姿になっている。しかし、チングルマの花柱は水滴の花が咲いたようであり、モウセンゴケも綺麗だった。
ここではトキソウなども期待していたのだが、1週間くらい時期が早かったようだ。

チングルマの花柱

モウセンゴケ
天気が悪いわりには各種の動植物が見れたので良かったが、大雪の近くにいるのに登れない(登らない?)のは辛いところである。
明日こそ晴れろよ!!!


SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送