2003年 山歩きダイジェストNo.1
2003年7月中旬 湯の丸山、鹿沢高原

晴|曇
地蔵峠 → 湯ノ丸山 → 按部 → 地蔵峠、鹿沢高原

早朝に車で湯の丸山へ向かう。 一番の目的は高山蝶のミヤマモンキチョウである。北アルプス、浅間山系など、限られた場所でしか見ることができない蝶である。 前年も来て烏帽子岳、湯の丸山を歩いたのだが、少し時期が早くて見ることができなかった。(涙)
今回はWebの情報で発生していることは確認している。天気さえ良ければ見ることはできると思う。予報は晴れなのだが、登山口の地蔵峠に向かう途中は雲が多い。地蔵峠に着くと晴れてきたが、下の方のガスが上がってこないか心配だ。

平日の早朝なので駐車場には数台の車が止まっているだけだ。しかし、人気の山なので昼までには結構な数になっているだろう。
今回は湯の丸山だけのつもりなので、スキー場のゲレンデ方面からつつじ平へ向かう。ゲレンデの下の方はアヤメが一面 に咲いていて綺麗だ。


ゲレンデに咲くアヤメ(クリックで拡大)
広いゲレンデを横切り、巻き道のスキーコースをしばらく歩くことになる。
まだ7時半と時間が早いのだが、数種類の蝶を見ることができた。 最初に現れたのがフタスジチョウ、今まであまり良い写 真が撮れていない蝶だったので、幸先の良いスタートだ。北海道の道南でも良く見たが、なかなか止まらずにゆっくり撮影できなかった。さすがに朝早いのでほとんど動かないので楽に撮影できた。 (笑)

フタスジチョウ
ヒオドシチョウは羽化から1ヶ月後くらいだろうか。すでに羽の縁の綺麗な色は褪せてきている。 クロヒカゲは羽の模様も綺麗に撮影できた。

ヒオドシチョウ

クロヒカゲ
花はウツボグサとシャジクソウが多く咲いている。 どちらも、ちょうど見頃で綺麗に咲いている。
シャジクソウの中の1つが白い部分が目立つものがあった。他の花は少し出ているか赤だけなのだが、この株がちょうど満開なのであろうか。
他にもウスユキソウ、シュロソウが咲いていた。

ウツボグサ

シャジクソウ
つつじ平の辺りから湯の丸山を撮影したのが右下の写 真である。さすがにツツジは終わっていたが、一ヶ月くらい早く来れば一面 が赤やオレンジの斜面が見れる。

登山道から見た湯の丸山 (クリックで拡大)
つつじ平からはハクサンフウロの花が多くなってくる。こちらもちょうど見頃で可憐な花が綺麗に咲いている。

ハクサンフウロ
クジャクチョウが登山道に止まっていた。遠くから1枚撮影し、近づこうとしたら逃げられてしまった。なかなか、良い写 真が撮れていない蝶なので残念。

クジャクチョウ
最後の登りが結構な急坂で大変である。(汗)時期が遅いかと思っていたハクサンシャクナゲがまだまだ綺麗に咲いている。このあたりからミヤマモンキチョウの食草のクロマメノキも多くなってくるので注意しながらゆっくり登っていく。
山頂が近くなったところでミヤマモンキチョウが飛び始めた。 しかし、まだ時間が早いためかあまり数は多くない。 何枚か写真は撮影したが、あまり近づくことができず、遠くからの撮影となってしまった。それでも、1枚は偶然だが飛び立つところを撮れて、羽の表が少しだが見える写 真になった。

ミヤマモンキチョウ(雄)

飛び立った瞬間のミヤマモンキチョウ(雄)
山頂に着く頃には雲が多くなり、ほとんど陽が当らなくなっていた。隣の烏帽子岳もガスで見ることができない。このまま待つか、同じ道を戻るか、反対側へ降りるか迷うところである。

山頂(クリックで拡大)
山頂付近でしばらくミヤマモンキチョウを探してウロついていると木に止まっている鳥がいるので撮影した。イワヒバリではないかと思うがあまり自信がない。

イワヒバリ?
少しは陽も射してきたので、反対側へ降りて行く。羽化したばかりなのだろうか、ほとんど動かない固体がいたのでゆっくりと接写 させてもらう。
その後は青空が広がり、ミヤマモンキチョウも増えてきた。V(^^)V 
ハクサンフウロなどで吸蜜するところも撮影できた。

ミヤマモンキチョウ(雄)

ミヤマモンキチョウ(雄)
時期的にまだ雌はほとんど見なかったが、テガタチドリで吸蜜する固体を撮影でき、気分は最高。(笑) ミヤマモンキチョウは移動が早くて撮影が大変と聞いていたので、発生していてもうまく撮影できるか心配だったが、早い時間だったためか、時期的な問題か分からないが、吸蜜している場合は結構時間があった。

ミヤマモンキチョウ(雄)
テガタチドリはツツジ平の上に多く咲いていたが、ピンボケが多かった。ミヤマモンキチョウを撮影できて心のゆとりができたのか、まずまず綺麗に撮影できた。

テガタチドリ
湯の丸山ではミヤマシロチョウという高山蝶も期待していたのだが、残念ながら見ることはできなかった。こちらは来年、別 の場所で探すことにしよう。
湯の丸山の裏側へ降りると地蔵峠へ戻るのは結構大変である。それでもアップダウンの少ない気持ちの良い道なので苦にはならない。めぼしい花や蝶には出合わなかったので写 真はほとんど撮らずに地蔵峠に戻ってきた。 駐車場に戻るとちょうど昼だったので、買っていたおにぎりを食べ、近くの鹿沢高原へ向かった。
ここも各種の蝶や湿原の花が期待できる場所である。地蔵峠からは20分くらいの距離だ。 鹿沢高原と呼ばれるが、湿原の中に木道が縦横に設置されていて、アヤメ、キンバイソウ、シシウドなどが咲いている。

鹿沢高原の花畑(クリックで拡大)
湿原の花ではトキソウ、ミズチドリというラン科の可憐な花が出迎えてくれた。どちらも初めて見る花で嬉しくなってくる。 足下でひっそりと咲いているので、上ばかり見ていると見逃してしまう。

トキソウ

ミズチドリ
ヒョウモンチョウの仲間が多く飛んでいたが、なかなか止まらずに写 真が撮れない。キアゲハを撮影したが、やはりヒョウモンチョウも撮りたい。何とか撮影したのはコヒョウモンモドキだった。前の年に志賀高原で羽を閉じているところを撮影していたが、開いているのは初撮影である。ちょっと細い葉が邪魔なんだけどね。(笑)

コヒョウモンモドキ
唯一、ミヤマシロチョウが見れなかったのが残念だが、収穫が多く大満足で家路についたことは言うまでもない。 (湯の丸山 終了)


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