蝶の撮影記
2004年8月初旬 
山梨県 明野村、韮崎市、塩山市

一ヶ月ぶりに山梨方面へ行きました。
目的はゴマシジミ、ムモンアカシジミ、クロヒカゲモドキなどだったのですが、結論を先に書くと1つも撮影どころか姿も見れませんでした。(笑)
最初は前にアサマシジミを撮影した、草地の多い林道へ行ってみる。林もあるので各種の蝶が期待できる。
ウラナミシジミが羽を広げていたが、これは撮影失敗。
次にウラギンシジミの雌が現れた。秋になると雄は多く見ることができる蝶で、綺麗な雄は数百と見ているが、綺麗な雌は3回目。全てこの時期の山梨県である。


ウラギンシジミ(雌)
オオムラサキがときおり飛んでくるが、撮影できるところには止まらない。
1匹が低い位置に入って行ったので追いかけると膝よりも低い位置から樹液が出ていた。
シータテハ、オオムラサキなどが集まっている。
オオムラサキは痛みが激しいが、シータテハは羽が一部やぶれているものの色は綺麗だ。

シータテハ、オオムラサキ

食事が終わったのか、シータテハが飛び立って葉の上に止まったところを撮影した。
こういう樹液のところには恐いスズメバチも来ているのだが、食事中は近寄っても襲われる心配はなさそうである。しかし、カナブンなどが羽音を立てて飛び立つと思わず仰け反って避けてしまうのは当然の反応でしょうか。


シータテハ
今度は初めて歩く林道へ入る。
しばらく行くと多くのクヌギにオオムラサキが集まっている。
これだけ樹液の出る樹が多い場所は初めてだ。オオムラサキの雄の中でもわりと綺麗な期待を見つけて撮影した。

オオムラサキ(雄)
オオムラサキの雌はまだ未撮影なので、良い写真が撮りたいのだが、林道の中が暗かったり一部だけ光が差し込んだりと条件が良くなく、あまり良い写 真が撮れなかった。
もっと綺麗な固体もいたのだが、一番良く撮れたのがこの1枚。
雌は雄より一回り大きく、色は地味な茶色である。しかし、茶色も深みのある色で雄に負けずに魅力的だ。

オオムラサキ(雌)

そして、こちらがついに撮影できたオオミスジ!!
今年は無理だと諦めていましたが、ここでは3匹も見ることができました。 (笑)
当然、初撮影です。写真では迫力が伝わりにくいのが残念です。


オオミスジ(雄)
この林道ではゼフの雌が羽を広げている場面に遭遇したが、撮影前に逃げられてしまった。
実際に見ているだけに目的の蝶が撮れないよりも悔しい。(笑)
ゆっくり見たわけではないが、橙の斑紋が大きかった印象なので、図鑑を見るとメスアカミドリシジミの可能性が高いように思う。
韮崎の林道へ移動する。こちらも初めての場所で、なかなか良さそうな場所です。
撮影したのはコムラサキの雄だけでしたが、来年はもう少し早い時期にゆっくり歩いてみようと思う。

コムラサキ(雄)

そうそう、蝶ではないが、派手な蛾を撮影しました。アミメオオエダシャクのようです。
蛾を何でも追いかけ出すと大変ですが、綺麗なものや面白いものだけ撮影するようにしています。


アミメオオエダシャク

午後からは塩山市の林道へ移動。
ここは前にも来ているのだが、今年は初めて。
今までよりも奥まで進むと数匹のミヤマカラスアゲハ、カラスアゲハが集団吸水していた。
遠くからシャッターを切ったらその瞬間に飛び立ってしまった。
自分は動いてないので、シャッター音で驚いたのだろうか?こんなことは初めてだ。
結局、その後は集団になっても2匹までで、集団吸水といえる良い写 真は撮れなかった。


ミヤマカラスアゲハ(雄)

この辺りはスミナガシが多い。好きな蝶なので良い写真が撮りたいのだが、撮影できたのはボロボロの羽でピンボケでした。(笑)
右はルリタテハです。こちらは羽は痛んでいませんでしたが、色は褪せていたので、羽を開くところを無理に追いかけませんでした。


スミナガシ、ルリタテハ

上のすぐ近くにはコムラサキの雌もいた。こちらは雄しか撮影していないので撮りたかったのだが、条件が悪く掲載できるような写 真は撮れなかった。もう少し撮影技術を磨くか未熟な腕をカバーしてくれるカメラを買う必要がありそうだ。(笑)
過ごしやすい数日間の後の暑い日に朝から歩いたのでかなりバテてきた。

ムモンアカシジミ、クロヒカゲモドキは夕方に活動が活発になるそうなので、もう少し頑張りたいところだが、撮影には不向きな状態なので、そろそろ引き上げることにする。

車に戻る途中で普通種のアゲハとツバメシジミを撮影した。
ツバメシジミなどいつでも撮影できそうな蝶の写真は後回しになることが多いので、雄の開翅は未撮影だったのです。


アゲハ

ツバメシジミ

目的の蝶は全く駄目でしたが、初撮影のオオミスジを含めて多くのタテハチョウが見れて楽しい撮影になりました。

(終了)



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