蝶の撮影記
2004年6月中旬 
山梨県 雁ケ腹摺山、塩山市、明野村

この日は山梨の塩山市、明野村の2つの林道で主に山地性のゼフィルスと呼ばれるシジミチョウを撮影する目的で出掛けました。
まずは早朝から 昨年の夏以降に3度行っている雁ケ腹摺山を登る。最近は撮影中心に出かける回数が多いので、山の花も見たいというのと、足慣らしを兼ねて手頃な時間で登れる山を選んだ。
しかし、花は期待したよりは少なく、沢の近くでミヤマカラマツ、草地で多くのアマドコロを見た以外、目立ったものはなかった。 もう半月もすると各種の花が見られるのではないだろうか。


ミヤマカラマツ

アマドコロ
山頂付近ではこの日も綺麗に富士山を見ることができた。
2ヶ月ぶりくらいに見る姿はほとんど雪がなくなっていた。

富士山

登山口付近ではツマジロウラジャノメを見かけるが、ちょうどバッテリー切れでシャッターチャンスを逃してしまった。蝶の撮影のときには警告が出たら交換しておくべきでした。(笑)
今年初めて見るアサギマダラは草に付いた露で吸水している。


アサギマダラ
塩山市の林道に移動して、最初に歓迎してくれたのは吸水しているクジャクチョウでした。
前日が雨のせいか、湿った場所が多く、集団まではいきませんが、多くの固体がいました。
今年は越冬後の固体も見ていますが、まだ、羽化して間もないと思われる固体はさすがに綺麗です。

クジャクチョウ
今年はぜひ撮影したかったのが春型のトラフシジミであった。撮影したときは春型と思ったのだが、図鑑を見ると中間型というのが掲載されている。時期的にもどうも春夏中間型のようである。

トラフシジミ

こちらは昨年の夏に北海道で撮影したのだが、本州初撮影のミスジチョウである。
北海道ではこれも立派な生態ではあるが、糞で吸汁していたので、目立たないような構図で撮影したが、今回は普通 に撮影できた。(笑)


ミスジチョウ
埼玉あたりではそろそろ終わりのアカシジミだが、まだ新鮮な固体が多い。

アカシジミ

ミドリシジミの仲間も多く見られ、撮影するが羽はなかなかひらかず、隙間から少し輝きを見ることができただけであった。吸水している固体も多く見られた。
HP仲間に教えてもらい、エゾミドリシジミと判明した。いくつか特徴があるようだが、オレンジの斑紋の真ん中に黒いV字の三角が入るというのが分かりやすいと思いました。


エゾミドリシジミ

エゾミドリシジミ

エゾミドリシジミ

もう少し散策したい良い林道であったが、明野村もぜひ行きたかったので移動することにする。
高速を使うか迷ったが、勝沼から甲府あたりまでの20号線は2車線の良い道が続いていることもあり、一般 道を走る。途中で昼食を食べて1時間強の時間で次の目的地へ到着。

こちらも負けずに良さそうな環境だ。
埼玉で初めて撮影したが、少し痛んだ固体だったウラゴマダラシジミだが、ここにはまだ新鮮な固体を見ることができた。少し影で見にくいが、開翅も撮影することができた。


ウラゴマダラシジミ

ウラゴマダラシジミ

そして、ぜひ撮影したかったウラキンシジミと会うことができた。
暗い場所だったのでストロボを使ったのだが、感度が自動になっていたので、荒い画像になったのが少し残念だが、ストロボの光量 を設定できると教わっていなかったら、もっと不満足な写真になっていたことだろう。


ウラキンシジミ

ウラキンシジミ

こちらは何度か見て証拠写真程度の撮影はしていたが、見せられるような写 真は初めてのオオミドリシジミです。 これはオレンジの斑紋が離れていることもあって、わりと判別 しやすいミドリシジミだが、写真だけでミドリシジミの仲間を区別するのは難しい。初心者の僕の写 真を見ていただいているHP仲間に感謝です。


オオミドリシジミ

1時間以上歩いたが、出口に辿り着かないので引き返すことにする。
蝶ばかり追いかけていたせいか、行く時は気付かなかった大きな腰くらいまであるランを見付けた。
調べるとオニノヤガラというランのようで、こちらも初撮影なので嬉しい副産物でした。


オニノヤガラ

出口付近でスジボソヤマキチョウが止まっているのを発見。 これも今年の初見。
似た種のヤマキチョウが見たいのだが、時期的にまだ羽化していないし、圧倒的に数が少ないので、簡単にはいかないようだ。


スジボソヤマキチョウ

ウラミスジシジミを撮影できれば満点の成果でしたが、気持ちの良い2つの林道で多くの蝶と出会えて満足できる1日でした。何度も訪れたい場所が増えました。

(終了)



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